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バッハの対位法の曲について

先日、生徒のバッハシンフォニア15番をyoutubeに投稿しました。ずいぶん時間をかけて練習させてやっと弾いた状態で、インベンションの様な訳には行きませんでした。

今まで殆どの曲(右手メロディー、左手伴奏という和声が主になった曲)を多く練習して来たので、対位法ポリフォニーの横の流れがいく層にも重なって作曲されたバッハの曲は、ある意味でピアノの専門領域に入る入口になっていて、簡単には弾きこなせないのです。

ただ音だけを出すのであれば誰でも弾けますが、1声部だけでも音楽的に弾くのが大変なのに、2、3、4、5声部を独立させて弾き分けるなんてことは、簡単な事ではありません。

棒弾きでなくて、全てカンタービレ奏法で弾くのです。

どの曲にも一つとして無価値な音が含まれていないこれらの曲を、いつか生徒の皆が興味を持って弾いてくれればと心から思っています。