何十年もレッスンの勉強をやってきて、リズムはオルフ、合唱はコダーイ、そしてリトミック、鈴木メソッド、モンテッソーリ、シュタイナーetc...今は?週1回の短い時間のレッスンで何を教えることが出来るのか。今でも迷うことが一杯である。ロシアやヨーロッパの音楽学校では毎日ソルフェージュや色々な音楽の基礎を授業で勉強できるから、土台が充分出来て、楽器の選択はその後に決める。日本の様に急がない。難しい曲を薄っぺらく弾くのではなくて、少ない音符をどうやって音楽をつけて演奏できるかに目標を置いている。特に鍵盤打楽器であるピアノはそれだけをやっていても決して上手にはなれない。他の弦楽器や管楽器に比べて、フレーズ、歌い方がつかみにくい楽器だからである。クラシック音楽はヨーロッパ言語で発音しないといけないんで、リズムもタンタン、ウンではまずいそうだ。縦振りの日本式リズムになってしまう。私も何十年も前に、外国人の指導者からTiTi Ta------休みはシュッ(コダーイ式の読み方)に直された。農耕民族と騎馬民族の動きの違い、喉に力を入れやすい日本語と子音やシンコペーションの多い外国語等、音の出し方にはその国の風土が随分と影響されている。クラシック音楽を演奏する際は、どこの国の作曲家で、その当時の歴史文化を含めた全てを再生する音楽なので、要注意!ところで、今はやりの音楽はどうすればよいのか?学校の音楽の教科書でさえポピュラー音楽が入っており、、ごちゃまぜだ。教室の子供達にクラシック音楽好き?と尋ねるとJPOPの方が好きだと答える子が多い。家でもクラシック音楽が流れていないようだ。でもそれが好きなんであればそこから、縦振りリズム、コードネーム、コード進行等学べることも一杯ある。クラシック至上主義ではなく、違いが分かる生徒さん達に育って貰いたい。時代はどんどん変化している。。。
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